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~SEXY QUEST~⑤

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イーニク「むう、ここは・・」
ダァマ司祭「おお、目覚めたか勇者よ!」

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サモハン・マジョリン「イーニクさん!」
イーニク「お前らすまねえ、俺としたことが・・」

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イーニク「これが効くんだよな」
ジョボジョボッ
マジョリン「たくさん飲んでください!」

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ぐいぐいっ
ダァマ司祭「何それ」
マジョリン「私の特性ポーションです!」

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イーニク「魔女の小便を煮て作る」
ダァマ司祭「うっそ」
マジョリン「そんなわけないですっ」

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イーニク「冗談はさておき、今回はマジでやばかったぜ・・」

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それは1週間前、魔王軍に滅ぼされた廃墟でのことだ。

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街に入ってから、俺はずっと妙な声に呼ばれ続けていた。
”・・勇者よ、こっちに来るのだ・・比類なき力を与えよう・・”

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サモハン「桃尻ゲットw」
さわさわ
マジョリン「もうバカ、変態!」

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(こいつらには全く聞こえてないみたいだな)

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声に導かれてゆくと、俺は声の主・・宝箱を見つけた。
”さあ、私を開けて力を手に入れろ”

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後ろの二人は気付かずに、歩いて行ってしまった。
マジョリン「今度やったらタマ蹴るからね!」
サモハン「え、タマってなに?w」

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俺は何も迷わずに・・その宝箱を開けてしまった。
「何者だ、俺を呼んでいるのは!」
パカッ

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ズォォォォォォォオオオ・・・・・
「ふははは!力欲しさに私を開けたな、勇者よ!」
案の定・・出てきたのは、呪いのバックルだった。気付いたときにはもう遅かったぜ。

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呪いのバックル「さあ、お前に私の力をやるぞ!共に平和を踏みにじろうぞ!」
チカッチカッチカッ

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イーニク「・・この力があれば、もっと・・ふふ・・」
俺は誘惑に負けて、バックルを手にしてしまった。
自分の非力さで救えなかった人々を思うと、それがとても魅力的に見えた。

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イーニク「装備して、しばらくは理性で抑えられたが・・心から徐々に蝕まれてしまったわけだ」
ダァマ司祭「力を欲するのは、人も悪魔も同じか」

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イーニク「おう、オメーら」
サモハン・マジョリン「は、はい?」

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イーニク「俺の未熟さで、お前らに辛い思いをさせちまった・・すまなかったな」

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イーニク「今日でお前たちは解雇だ。退職金は十分やるから、どこか好きなところで楽しく暮せ・・」
「ちょっ」

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マジョリン「皆が別れてしまったら・・楽しいところなんて・・どこにもありません!」
サモハン「どうか捨てないで下さえ、兄貴!」
イーニク「お前ら!」

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イーニク「この馬鹿!馬鹿野郎どもが!」
お~いおいおい・・・

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ダァマ司祭(ふ・・こやつらになら、世界を任せられるわ!)
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ドオオオォォォォォォォォォォォォォォォオオオンッ
最果ての魔王城。

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「呪いのバックルが、討ち取られましてございます」
「ぬぁにい!?」

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宰相スケキヨ「勇者めら・・未熟ながらも、その潜在力は計り知れません」

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魔王「ベルトの金具で十分と思ったが・・ワシに楯突くものは、ミジンコだろうと容赦せぬ!」
スケキヨ「バックルでございます、王よ」

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魔王「次の手はいかにする?」
スケキヨ「奴らもしょせんは愚かな生き物・・性欲には抗えません」

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魔王「なるほど、ハニートラップか!」
スケキヨ「左様にございます」
しゅるる・・

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謎のくノ一「勇者らの命・・このナナコマ・ツシマがもらい受ける!」
ドンッ!

~続く~