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春い青⑧

じじい「実は朝から、君の様子を見ておったのだ。あのギャルに散々指図されてたのう」ヌル男「・・・」じじい「君は好かれてると誤解してるかもしれんが・・本当は利用されてるだけなのではないか?」じじい「そもそも女っちゅーもんは、金とルックスしか興味無いからの。ちょっと見栄えのする金持ちと出会ったら、君など見向きもされなくなるぞ」ヌル男「そうかも、しれない・・はあはあ」じじい「あの女はな、君の純情を弄んだん...

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春い青⑦

じじい「ほれ、起きんか!」ペシペシッヌル男「んん・・」ヌル男「あれ、おじいさん?何ですかその格好」じじい「ふふ、周りを見るがよい」ヌル男「なんで縛られて・・ってうるはさん!?」じじい「ふぉふぉふぉ、お気に召したかなw」ヌル男「貴様、僕たちをどうするつもりだ!」じじい「どうするもこうするも・・」じじい「わしのキノコを盗んだ分、無修正DVDで稼がせてもらうのよ!」ヌル男「何だって!?」ヌル男「やめろー!...

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春い青⑥

うるはとヌル男は、老人を森の中の家まで送り届けた。老人「ちょうど薬入れの求心が切れてしまってなぁ」老人「危うく死ぬところじゃったよ、君らは命の恩人じゃ!」うるは「そりゃラッキーだったな。ぱくぱく」ヌル男「ところで、おじいさんは一人暮らしなんですか?」老人「そうじゃ。家内が死んでから10年になる」うるは「こんな山奥だし不便だろ、今日みたいなこともあるし」老人「まあ・・しかし、土地の管理をせんといかん...

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春い青⑤

採集中うるは「これはでかいぞ!」採集中ヌル男「ここにもあった!」3時間後うるは「よし、もう十分だ」うるは「これだけあれば20万は堅いぞ!」ヌル男「すごいですね!」謎の声「うううう・・・」ヌル男「あそこに人が!」うるは「行き倒れか?」ヌル男「おじいさん、大丈夫ですか」じじい「求心が・・求心が切れてしもうて・・ぜえぜえ」じじい「すまんが、わしの家まで運んで下さらんか」ヌル男「任せてください!」うるは「...

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春い青④

ブルルンッうるは「よし、着いたぞ」ヌル男「え、ここ?」ヌル男「普通の森みたいですけど」うるは「ふふ!愚かな奴め・・」ヌル男「奥に何かあるんですか?」うるは「最近、ここでオ○ッコしようと思ったらな・・偶然見つけたんだよ」うるは「これ!」ドンッうるは「まりお茸だ!漢方としてめっちゃ高く売れるんだぞw」ヌル男「へえぇ、すごい!」うるは「たくさん採れたら褒美をやるからなw」ヌル男「よ~し、頑張ります!」<...

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春い青③

日曜日の朝。ヌル男(本当にうるはさんとバイトをすることになるとは・・)ヌル男(何をするかは知らないけれど、頑張っていいとこ見せるぞ!)ビッビーーーーッ「おーーーい!」うるは「肝井、こっちだ」ヌル男「うるはさん、おはようございます!」うるは「2ケツするからリュック背負いな。あとメットも」ヌル男「2ケツ、ですか!?(ドキドキ)」ヌル男「それじゃ失礼して」ピッタリ♡うるは「・・」うるは「せいっ!」ドスッ...

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キャラクター論

まず、まじめな男が居たとする。そしてその男がまじめであるなら、その男がまじめであるエピソードを描く必要がある。その男が顔に似合わずアイスクリームが好きであるなら、有名なアイスクリームショップか何かで、いかつい顔でそれを食す・・とかいったエピソードを作らねばならない。物語のキャラクターを作るのであるから、その人の性格や趣味などを設定することはもちろんであるが、気を付けるべきは「それを理解してるのは作...

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春い青②

うるはは当然の様にヌル男から昼飯を貰うようになった。うるは「そう言えばお前、バイトやってんのか?」ヌル男「いえ、してないっす」うるは「じゃあ、飲み食いする金は小遣いから?」ヌル男「まあ、そうっすね」うるは「そりゃ駄目だろ!」うるは「それじゃ、アタシがカツアゲするのは、お前のパパやママの金ってことになるだろ」ヌル男「た、確かに・・」うるは「アタシがいじめてるのはお前なんだから、お前の懐が痛まなきゃ気...

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春い青①

キーンコーンカーンコーン・・私立・無明学園は正午を迎えていた。肝井ヌル男(16)「はあ、よかった!誰も居ない」説明しよう・・彼は転校早々に不良グループに目を付けられ、逃げながらのランチタイムなのだ!「はあ、なんで僕は何処でもいじめられるんだろう」ドンッ不良A「お、こんなところに隠れてやがった!」ヌル男「ひいっっ」不良B「お金貸してくれるって言ったじゃん、アイコンタクトでw」不良C「集金の手間かけさ...

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ファンシー

ファンシー ペンギン(40)は虚弱体質な詩人で、その世界では割と名が知れている。夢見がちな女性ファンが多く、ファンレターは毎日のように届く。それを届ける郵便配達夫(35)はペンギンの友人で、今日も配達ついでに家へ上がり込んで勝手にくつろいでいた。 「やあ君、この手紙を読んでご覧」ペンギンは一通の便箋を配達夫へ渡した。そこにはペンギンへの熱烈な愛と、これから一緒に住んでお世話します、と書かれていた。...

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