スクショで漫画

小春日和の休日・・
俺は、家からバイクで一時間ほどの小旅行を楽しんでいた。


どっしりと構えた青い山々と、移ろい続ける川の水面（みなも）・・
そのコントラストは、社会生活ですさんだ心を優しく解きほぐした。


そして、コマーシャルの様にコーラを一気飲み！
これで俺の心はリセットされ、爽やかに月曜を迎えられるのだ・・


俺「ってなるか馬鹿！！」
グシャッ
ＪＫ「ひぃぃ」


「ああ、なんてつまらない日常、つまらない俺・・」
ガクッ

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「水切り・・退屈しのぎの手遊びが、俺の唯一の特技なんだよなあ」


「いっちょ10連コンボ行くかっ」
「待ちなさい！」


俺「え？」
謎の男「今その石を投げてはいけない！」


謎の男「理由は聞かずに、１０秒だけ待ちなさい・・」


俺「知るか馬鹿」
ぽちゃぽちゃぽちゃぽちゃっ
謎の男「あーーー！」



謎の男「お前とんでもないことをしくれたな」
ぬぎぬぎっ
俺「何わけの分からない・・ってうおお！」


謎の男「しょーりゅーけんっ！」
俺「何なんだあの男、やべー」
ブロロロロロ・・

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「イカレた野郎に絡まれるとは・・何て休日だ」
カチカチッ


謎の男「逃さないよ、藤井源之介君！」
ヴヴヴヴゥゥゥゥゥゥゥゥンッ
源之介「うおおおおおおおおおおおおおお！？」


源之介「アンタ何者だ、さっきから俺に何の様だ！」
謎の男「質問は一つづつにしてくれ」


謎の男「私は時空保全部隊のオオイシ・スケキヨだ。君からすれば未来人ってとこかな」
源之介「時空保全部隊・・未来人・・まじかよ！」


スケキヨ「20xx年にタイムマシンが開発されてね。人類はこぞって過去に介入し、歴史を自由に操ろうとしたんだ」
ごくりっ


「しかし・・歴史に矛盾を生じさせただけ、未来は大規模な天災に見舞われた。神の怒りを買って、未来の世界は壊滅状態ってわけさ」


スケキヨ「そこで、我々時空保全部隊が編成された。過去への介入や、時空に生じるひずみの監視し、平穏な未来を取り戻すことが目的だ」
源之介「まあ、漫画のストーリー程度に理解できたけど・・」


源之介「さっきの水切りとどういう関係があるわけ？」
スケキヨ「まあ、これをごらんなさい」


スケキヨ「”時空センサー”だ。さっきの水きりで大きなひずみが生じ、未来に大規模爆発を起こすところだった。”風が吹けば桶屋が儲かる”ってやつさ」
源之介「でも俺投げちゃったじゃん！？」


スケキヨ「それは私の”半脱ぎ昇竜拳”２０発でなんとか食い止められた・・冷や汗ものだったよ！」
源之介「それで食い止められるって、訳が分からないな」


スケキヨ「兎も角・・このことを知った以上、君の記憶は抹消させてもらうよ。二度と会うこともあるまい」
源之介「ちょ、ちょっと待って！」


源之介「俺も未来に連れて行ってくれよ！出来ればアンタみたいな仕事がしたい」
スケキヨ「おいおい、随分簡単に言ってくれるじゃないか」


源之介「こんな世の中じゃ、何をしたって面白くない・・人生を無駄に費やしている気がするんだ！アンタの言うような、スリリングな世界で生きてみたいんだよ、頼む！」


スケキヨ「時空の外に出ると、現世での君の存在は抹消されてしまうけれど・・それでもいいのかい？」
源之介「構わないぜ！生まれつき家族も居ないし、大した人付き合いもないんだ」


スケキヨ「いいだろう・・今より君は私”オオイシ・スケキヨ”の部下だ！」
源之介「イエスっやった！」


源之介「お前だけは長い付き合いだったな・・ありがとよ」
なでなで
通信機『スケキヨさま、本気で”こんな男”を採用されるのですか？』


スケキヨ「ああ。彼には匂いがするんだ・・平和な時代に必要とされない人間の匂いがね」

続く！