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danma1
新年度始まって早々、困難と向き合っている人が多いような気がする。
私もそのうちの一人である。
春は何かしら変化を求める風が、個々人の中にも吹き荒れて、心を乱す
ような気がする。

上記の言葉は最古の仏経典「法句経」からの引用だが、対として
『悪の報い(むくい)が熟しないあいだは、悪人でも幸運に遇(あ)うことが
ある。しかし悪の報いが熟したときには、悪人はわざわいに遇(あ)う』
という。

嫌がらせに怒りをもって応えれば、卵が先か鶏が先か・・いずれにしても
喧嘩両成敗になってしまう。
ただひたすらに耐え、被害者であることを守り続ければ必ず勝てる。

『怒った人に対して怒り返す人は、悪をなすことになるのである。怒った人に
対して怒らないならば、勝ち難き戦にも勝つことになるであろう。怒らないこと
によって、怒りにうち勝て。善いことによって、悪いことにうち勝て。分かち合う
ことによって、物惜しみにうち勝て。真実によって、虚言にうち勝て』
(感興のことば 第二十章 怒り)

生きるということは、己の怒りとの戦い・・人と戦わないことが勝利なのである。

『戦場において百万人に勝つよりも、唯だ一つの自己に克つ者こそ、じつに最上の勝利者である』
(発句経 第八章 千という数にちなんで)