時空の風と俺と④
- 2017/11/07
- 22:39
業務時間は定時を迎えた。
スケキヨ「ここが職員宿舎さ。引っ越しも構わないけれど、利便性でいうと最高かな。何でもあるし」
源之介「へ~え・・最高級マンションって感じだな」
スケキヨ「君の部屋はそこ。隣はミヤモト・ミエ君だから、何でも聞くといい」
源之介「マジかw」
スケキヨ「それから、君のAI端末だ。テレビのリモコンから電話まで何にでも使えるよ」
源之介「あざっす」
スケキヨ「私は残業があるから、また明日な」
バタンッ
「これで俺も”ジクウホゼンブタイ”か・・マジで信じられないぜ」
「にしても、こんな高そうな部屋使ったことねーんだが!」
ジャ~~~~ン
「あんまり未来っぽくないのが救いだなあ・・ベッドでか過ぎだろ」
「ふう・・」
ごろんっ
(コンビニの女の子どうしてるかな・・女らしさは欠けるけど、初なところが俺の好みだった)
(野良猫のニャー助は、休日になると必ず餌をあげた。しっかり生きてゆけるのか?)
(それから・・)
!?
源之介「スケキヨさん!俺が未来に来たってことは、俺は現世に生まれなかったことなんだろ?」
スケキヨ”そうだよ。時空の自浄作用が働いて、辻褄が合うように修正される”
源之介〝俺が居なくなった現世がどうなってるのか、知ることはできるのか?”
スケキヨ「可能だよ。君のような立場は、一度だけ確認することが許される」
スケキヨ”ターミナルのモニターで確認できるから、知りたければ来るといいい”
源之介「ああ、今すぐ行くぜ!」
マーフィー「彼、大丈夫デショウカ?帰リタクナルカモ」
スケキヨ「その程度の決意だったら・・記憶を消して戻って頂く」
スケキヨ「殆どの人間が、ここで脱落してゆくからね。どんな人間も、自分の人生を愛しく思うのさ」
続く