春い青①
- 2020/04/14
- 02:05
キーンコーンカーンコーン・・
私立・無明学園は正午を迎えていた。
肝井ヌル男(16)
「はあ、よかった!誰も居ない」
説明しよう・・彼は転校早々に不良グループに目を付けられ、逃げながらのランチタイムなのだ!
「はあ、なんで僕は何処でもいじめられるんだろう」
ドンッ
不良A「お、こんなところに隠れてやがった!」
ヌル男「ひいっっ」
不良B「お金貸してくれるって言ったじゃん、アイコンタクトでw」
不良C「集金の手間かけさせんじゃねーYO」
ヌル男「そんな滅茶苦茶言われても!」
ヌル男「今日は体操着を買うのに金が必要で・・」
不良A「めんどくせー、脱がせろ!」
不良B「二度と逆らえねぇように、ア○スも撮影してやっかw」
ヌル男「やめてーーーーーーー!」
女の声「うるせーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
キラッ
「ゴミ共がぁ、人の昼寝を邪魔しやがって」
不良ABC「あ、あなたは・・」
「生きたまま挽肉にしてくれんぞ!?」
ドンッ
「東雲(しののめ)うるは、さん!」
不良BC「失礼しました~!」
不良A「ま、まって・・」
うるは「次はコロス!」
ドキドキッ
(凄い・・あの不良共が、たった一声で!しかもカワイイ!!)
うるは「コレ、お前の昼飯か?もらうぞ」
ヌル男「も、もちろんです!助けてもらったお礼に・・」
うるは「あと五千円貸してくれ。多分返さないけど」
ヌル男「あ、全然OKです!!」
うるはにすっかり魅了されたヌル男は、自分がカツアゲされてることにも気付かないのであった。
<続く>